インデックス投資とは - 始める前に知っておきたい3つのこと

2025年12月30日

タケボウ

兼業個人投資家 - S&P500投信を中心に約1億円運用中。2018年から継続中のインデックス積立と裁量取引の二刀流 - 個別株や株式指数の取引も行う。債券、金投信、ビットコイン、REITだけでなく、1Rマンションまで様々なアセットクラスを保有。

インデックス投資とは、特定の株価指数(S&P 500など)に連動する投資信託を買い、市場全体の成長をそのまま取りにいく投資手法である。私も90%程度の運用資金の多くをインデックス投資で運用しており、非常に確立した投資手法だと感じており、おすすめの投資運用手法だ。

この記事では、インデックス投資を始める際に多くの人が迷いやすい
その1:どのインデックス(指数)を選ぶべきか?
その2:インデックスファンドをどう買うべきか?
その3:インデックス投資をどう続けるか
という3つのポイントを、初心者向けに体系的に整理している。

ここからは、インデックス投資を始める前に押さえておきたい3つのポイントを順番に紹介する。

その1:どのインデックス(指数)を選ぶべきか?

インデックス投資を始めるにあたって、最初に迷いやすいのが「どのインデックス(指数)を選ぶか」という点である。

指数はまず、資産クラス地域で選ぶ。資産クラスとは、株式、債券、不動産(REIT)、金などの投資商品の種類である。地域とは、米国、日本、先進国、新興国などであり、選ばない=全世界という選択肢もある。例示すると以下のようになる。

資産クラス地域代表的なインデックス
株式米国S&P 500
NASDAQ 100
全米株式
株式日本日経平均株価(日経225)
TOPIX
株式全世界オルカン(MSCI ACWI)
債券先進国FTSE世界国債インデックス
不動産日本東証REIT指数

具体的にいうとインデックス(指数)を選べばいいの?

まず資産クラスで言えば圧倒的に株式、指数でいうと、S&P 500、オルカンの2つから選ぶというのが現在のトレンドだ。

最も人気のS&P 500との比較をしたければ以下の三つの記事が参考になる。
S&P 500とオルカンはどちらを選ぶべきか?
S&P 500とNASDAQ 100はどちらを選ぶべきか?
日経平均とS&P 500はどっちを選ぶべきか?
この指数を含めて主要な株式指数を一気に比較したい場合は「インデックス投資信託の選び方 - 6大インデックスの利回り評価」が参考になる。

また、迷った場合には組み合わせて買うのが良いだろう。多くの投資信託の最小購買金額は100円なので、迷う場合は全部を買っても良いだろう。

同じインデックスを対象にした違うファンド、どれを選べばよいのか?

S&P 500連動投資信託でもメジャーなものだけで6種類出ている。どれでも良いともいえるが、1つ選ばないといけない。

基準としては、運用残高が多いものを選んだほうが安心だ。同じインデックスの投資信託があった場合の選び方は「投資信託の選び方 - S&P 500連動インデックスファンドはどれが得か?」を参考にしてほしい。尚、S&P 500とオルカン、TOPIXであれば三菱UFJアセットマネジメントが運営するeMAXIS Slim1という商品の運用残高が大きいので、初心者はこれを軸に考えたほうが良いだろう。

尚、このように同じインデックスに関して数多くのファンドが設定されているのは、投信運用会社が多数あり、それぞれがオリジナルなブランドでインデックスファンドを運営しているからだ、これについては「投信運用会社 - インデックス投信を買う際に知っておきたいこと」を参考にしてほしい。

インデックスファンドの手数料は?

インデックス投信にかかる手数料を徹底解説で、インデックス投資にかかる手数料を解説している。今は、大手インデックスファンドでは、手数料はほぼゼロに等しいぐらいまで下がっている。また、初心者として、投資信託かETFかで迷う部分があるので、投資信託とETFはどちらを買うのが得なのか?も参考にしてほしい。

全くインデックス投資がよくわからない人にお勧めの商品

ここまで読んで全く理解ができないが、とにかくインデックス投資はやってみたいという人もいるだろう。そのような超初心者向けにインデックスファンドを使ったポートフォリオを簡単に実現してくれるのがロボアドをお勧めしたい。

手数料が高いのは難点だが、簡単に始められるという意味ではロボアドに勝るものはない

その2:どのようにしてインデックス投資の買うか?|積立とバイアンドホールド

インデックス投資における賢い買い方は積立投資であり、また、売ったり買ったりというトレードをしない投資手法、バイアンドホールド(買ったら売らない)というスタイルになる。

積立投資とは?

積立投資とは長期間にわたって一定の金額を定期的に投資する方法だ。多くの場合は証券会社の定期積立機能が準備されている。この積立投資は、ドルコスト平均法といわれる、市場の価格変動リスクを分散し、平均購入価格を抑える効果がある。

ドルコスト平均法のドルはお金という意味である。買うタイミングを分散することで、機械的に購入にかかるお金が平均化される=高値掴みを避ける効果がある。

バイアンドホールドとは?

バイアンドホールドは、基本的には買ったら売らないずっと持ち続けること。これにより、短期的な市場の変動の影響を受けずに、右肩上がりの長期的な経済的な成長を享受できるという利点がある。

投資というと売ったり買ったりすること(トレード)という印象があるが、とにかくインデックス投資は「ほったらかす」投資手法である。

配当再投資の重要性

インデックス投資信託の場合、ほとんどの場合は配当金は支払われない(ETFの場合はほとんどの場合で支払われる)。その為、あまり意識はしなくても良いが、配当再投資の重要性も理解しておくべきである。

その3:インデックス投資を続ける方法|不安を減らす考え方

知りたいこと2でも紹介したが、インデックス投資はとにかく続けることが重要である。そして、インデックス投資はとにかく「続けるのが難しい」とも言われている。

とにかく入金して淡々と積立てていくだけで、投資しているという実感がわきにくい。そのため、ちょっと儲かると怖くなり売ってしまい、ちょっと損すると怖くなり売ってしまう。また、株式市場には定期的に暴落もあるため、そこで持ち続けにくいということになる。

投資判断を自分で行っている実感が持ちにくいことも、一因として考えられる。主要株式インデックスは、前述のような大きなリターンを出しているのは事実であるが、それをすべての人が享受できているか?というと話は別である。

インデックス投資を続けるために重要なことは何?

インデックス投資は、理論上は「続けさえすれば報われる」。それにもかかわらず、相場が下落する局面では、SNS上でインデックス投資を売却したという体験談が多く共有される。「タイミングを考えた結果」「リスク管理の一環」として説明されることが多い。

続けるためにはインデックス投資への納得感(理論的な理解)が重要だ。

金融理論: 効率的市場仮説 

必ず資産形成に成功するという信じる力を培うためには、インデックス投資の理論的背景である「効率的市場仮説 」について理解するのが良いだろう。

この理論では「市場はすぐにすべてを織り込む=市場を出し抜くことができない」と定義されている。にわかに信じがたいが、ほったらかしのインデックス投資に対して、給料が高く知識が豊富なファンドマネージャーもなかなか勝つのが難しいというのは、インデックスファンドとアクティブファンド - 勝率が高いのはどっち?という記事で紹介しているので参考にしてほしい。

行動経済学: プロスペクト理論と含み益バリア 

含み益バリアとは、投資資産が一時的に下落しても、評価額が依然としてプラス圏にあることで保たれる心理的な安全域のことを指す。

人間はプロスペクト理論が示す通り、同じ金額でも利益より損失に強い痛みを感じる性質を持つ。そのため、含み損が発生すると、理論的には問題がなくても強い不安や恐怖を感じやすい。

積立投資の初期は含み益が小さく、わずかな下落でも含み損に転じやすいため、この心理的負荷が最大化する。一方、含み益バリアが形成されると、価格変動があっても「まだ増えている」という認識が不安を和らげ、冷静な判断を保ちやすくなる。

長期投資を継続するうえで、含み益バリアは感情面から投資行動を支える重要な役割を果たす。

まとめ|インデックス投資は「正しい順番」で理解すれば怖くない

この記事では、「どの指数を選ぶか→どう買うか→どう続けるか」という3つの視点から、初心者が最初につまずきやすいポイントを整理してきた。インデックス投資は、個別銘柄選択の難しさを避け、市場全体の成長をそのまま取りにいく合理的な投資手法である。

一方で、理論的に正しいと分かっていても、価格変動による不安から途中でやめてしまう人が多いのも事実だ。その背景には、人間が損失を強く嫌うという心理的特性がある。

インデックス投資を続けるために重要なのは、短期的な値動きに耐えることではなく、なぜ不安を感じるのかを理論的に理解することだ。効率的市場仮説やプロスペクト理論を知ることで、投資行動に納得感が生まれ、長期的に継続しやすくなる。

ここまで理解できたら、次は自分の悩みに近いテーマから理解を深めてほしい。指数選びに迷っている人不安で続けられない人理論的な裏付けを知りたい人向けに、それぞれ詳しく解説した関連記事を用意している。インデックス投資もっと知りたい方は「インデックス投資に勝つためのインデックス投資術:レバレッジ、バランス、集中、オプションなど」も閲覧してほしい。

  1. とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム) ↩︎