インデックス投資

インデックスファンド vs. アクティブファンド - 投資信託はどっちが良いのか?

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない。なぜなら市場は非常に効率的なので、すべての情報を織り込む。よって市場平均以上のリターンを得ることは不可能だという効率的市場仮説1はインデックスファンド信奉者の中では広く信じられている。

その一方で、投資信託の純資産残高ランキングのトップ10で6つがアクティブファンド2であり、アクティブファンドの人気も根強い。今回は、インデックスファンド vs. アクティブファンドを考えていきたい。

アクティブファンドがインデックスファンドに負けているという論拠

論拠として挙げられるのがSPIVAリサーチ3。これはS&P 500やダウ平均などのインデックスを運営するS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が、運営する自社のインデックスとアクティブファンドのパフォーマンスの比較をリサーチしているものだ。

そのリサーチ結果を以下にまとめてみた3。ステップバイステップで見ていこう。


大型株について

大型株は市場参加者も多く効率的市場仮説が機能しやすい。その為インデックスがより優位に働くと想定される。

アメリカ市場

大型株に関するファンドで言えば、1年ということでいうと全体の40%のファンドがS&P 500のパフォーマンスを上回っている。つまり、2本に1本弱がパフォーマンスを上回っているといえる。

しかし、これが15年間となると、全体の12%まで下がる。長期的にインデックスに勝ち続けるのさらに難しくなる。いわば、10本のアクティブファンドの内1本は、15年間、S&P 500のパフォーマンスを上回っている

アクティブファンドから見れば、アクティブファンドはインデックスファンドに勝つことはできる。ただし、その確率は約10本に1本ぐらいだということだ。非常に勝率が悪い。

日本市場

日本についてはもっと勝率が悪い。1年で18%のファンドしかS&P/TOPIX 150に勝てない。そして、10年だと15%となる。

小型株について

小型株はより市場参加者も少なくイベントに応じて値動きが激しく起こる。株式指数(インデックス)に比べてアクティブファンドが優位に働くと想定される。

アメリカ市場

1年では52%のアクティブファンドがS&P SmallCap 600に勝利している。ただし、約半分だ。これが15年となると13%まで下がる。勝率は大型株とあまり変わらず、ここでも長期的に勝ち続けるのは難しいということになる。

日本市場

日本市場の小型株アクティブファンドは非常に健闘している。1年で33%であるが、10年という長期で見れば46%の勝率だ。小型株はやはり目利きが効くのではないか?という理論は日本市場では成り立つ。ただし、勝率は半分以下であるのも事実だ。

マーケット全体

アメリカ市場

アメリカ市場全体をターゲットするとインデックスファンドの勝利が際立つ。詳しくリサーチを見ていくと時価総額に関係なく(小型株や大型株に関係なく)、バリュー株やコア株(バリュー株でもグロース株でもないもの:バリュー株とグロース株については投資を学ぶということは投資戦略を学ぶこと を参考にしてほしい)でのインデックスファンドの勝率が極めて高いということが影響している。

この勝率であるとアクティブファンドを選ぶ理由を積極的には見いだせない。

日本市場

日本市場全体をターゲットとするとインデックスファンドの勝利が際立つ。

インデックスファンド vs. アクティブファンド の結果一覧

以下を見ていただくアクティブファンドはとインデックスファンドは平均的に見れば負けている。あまり知識がなく明確な根拠がなければインデックスファンドを買うべきだというのが結論となる。

詳しい調査結果は、SPIVA | S&P Dow Jones Indices (spglobal.com)から閲覧できるので是非とも参考にしてほしい。

ここが魅力!アクティブファンド

インデックスファンド以上のリターンを目指す

アクティブファンドがダメかというとそうではない。数は少ないがインデックスファンドよりもパフォーマンスが良いものもある。アクティブファンドの目利きできればインデックスファンドのリターンを凌駕できる。確率論で言えば、日本の小型株についてその割合が高い。

投資方針がより納得できるものであれば資産の一部はアクティブファンドに回しても良いのではないが。もちろん、メインはインデックスファンドのほうが良いと思われる。

投資には様々なニーズにこたえるアクティブファンド

より多くの分配金を出す方向であったりとアクティブファンドは様々な味付けがされている。例えば退職者などで、投資リターンよりも配当金重視の場合には選択肢になるものもある。ファンド運営方針に共感できるかということだ。

投資は流行?アクティブファンドからインデックスファンドへ流れは止められない?

20世紀後半、投資信託といえばアクティブファンドであった。アメリカでは巨大ファンドマゼランファンドがあり有名ファンドマネジャーのピーター・リンチ氏がいた。その後、徐々にインデックスファンドの人気が高まり、現在はS&P 500連動ETFや投資信託が大流行中だ。

流行に乗っておくのが流行りよい。というのもたくさんの市場参加者がいる株式市場の流れというものもある。流行っているものは良いものだ、そういうことだ。自分の資産の中心をインデックスファンドにしながらも、アクティブファンドも楽しむ。そういったスタイルであればアクティブファンドを活用してみるのも手ではないか?

  1. 効率的市場仮説 効率的市場仮説 - Wikipedia ↩︎
  2. 投資信託 純資産残高 ランキング - Yahoo!ファイナンス ↩︎
  3. SPIVA | S&P Dow Jones Indices (spglobal.com) ↩︎
  4. SPIVA | S&P Dow Jones Indices (spglobal.com) ↩︎

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