投資(株式トレード)

個人投資家が株式トレード(短期の売買)で勝つために(ジム・クレーマーの教え付き)

多くの記事や書籍などでは、「株式トレード、短期の株の売買は、投機だ。投機はお金を失うだけだ。」と言っている。

俗説ではあるが「株式投資をしている個人投資家の9割の人は実際に儲かってない」と言われている。これだけいろいろな企業が、投資したら儲かる!といことを広告にしてるのにもかかわらず、この説がインターネット上から消し去れないのは、実際に株式トレードで損をしている個人投資家が多いのだろう。

個人投資家は、株式トレードして勝てるのか?この記事では 、個人投資家がどのようにしたら株式トレード(短期売買)で儲かるかを考察していく。

1. 株式トレードすべきでないの論拠: そもそもプロも勝ててないでしょ

株式トレードはするべきではないという結論の一つは、そもそもプロも実は株式トレードで勝ててないということになる。

このような主張の論拠の一つは、アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないという論争である。

アクティブファンドというのはファンドマネージャーが自己裁量で投資先を決めるもの、インデックスファンドとは、単に株価の指数(例えば、日経平均)、つまり、マーケットの平均にフォローするだけのファンドである。 そして、多くの場合は、インデックスファンドのほうが、アクティブファンドよりもパフォーマンスが良いということだ(注釈1)。

つまり、プロでも、株式市場の平均にかなわないのであれば、素人である私たちが、実際に市場に投資してもそもそも勝てないんじゃないか、ということである。

あくまでも、株を買うなというのではなく、変に自分で研究して株式を売買するよりも、市場の平均、例えば、日経平均に連動しているインデックスファンドを買えばいいのではないか?というのが、この説を生み出している大きな理由である。

2. いやいや株式トレードで勝てるでしょ、簡単に簡単に論破できる:

この論に反論するのは簡単だ。 実際に株式投資で勝っている人は多数いるからだ。

 勝っている人の第1のグループはプロである。アクティブファンドを運営してる人、もしくは運営していた人である。これらの人の主張は、自分はインデックス、つまり、市場の平均よりも良いパフォーマンスでファンドを運営していたという主張が多い。 つまり 自分が運営できたんだから 他人も運営できるはずだということになる。

アメリカでもっとも有名な株の指南役ともいえるジム・クレイマーは、あまりインデックスファンドを押していないが、それは、彼がヘッジファンドのマネージャーとして、市場を上回るパフォーマンスを出してきたからだ。ただし、これらの人々は、自分たちのビジネスが絡んでる=アクティブファンドに投資してほしい、自分のビジネスと関連しているので、ひとまず無視してみる。

勝っている人の第2のグループは、有名な個人投資家である。それらの人がうまくいったんだから、そのような人のやり方をフォローすればできるんじゃないかという主張である。 これらの人は、他人のお金を集めていない、情報商材などを売ってない、つまり、純粋に自己資本の投資だけでなんとかしている人もいる。

この人たちの存在は、株式トレードで勝てるということを物語っている。

3. 株式トレードに勝つ方法

この記事を読んでいる人ほぼ100%が、凄腕ファンドマネージャーやカリスマ投資家ではないだろう。つまり、私たちがやってパフォーマンスをうまく出せる可能性は、極めて少ないんではないかと思う。

その一方、株式トレードは面白い。面白い銘柄分析をしたり、いろいろな戦略を立てたりとゲームとしては、非常によくできた面白いゲームで楽しい。休みの日にゲームで時間をつぶすぐらいならば、株式トレードゲームをやったほうが効率的だろう。

このゲームに勝ったら、明日からお金を稼ぐために会社に行く必要はない

おすすめは、人生に影響しないほどの資金量、つまり、例えば、金融資産の2割を最大限と決めて、自分の裁量で運用してみるのが良い。

言い換えれば、この株式トレードゲームに参加してみればいいのではないかという考えである。

3.1 株式トレードで勝つためには重要なことは2つだけ

1つ目は、資金管理である。

ぶっちゃけ、株式トレードで勝てるかどうかはわからない。株は下がるか、上がるかは50:50であり、運の要素も強い。

例えば、自分の資産の2割と決めてしまえば、リスクは限定できる。また、この2割の資産を守るために利益確定や、損切の撤退タイミング等のルールをきっちりと決める必要があるだろう。

例えば、2割(20%)の資産を4分割して、5%づつ全力で使っていけば、損はしないというような管理方法である。

2つ目は、明確な株式トレード戦略を立てるということだ。

株式トレード戦略とは、簡単に言えば なぜその銘柄に投資すれば、儲かるのかということを他人に具体的に説明できることである。戦略には様々なものがあり、 例えば、「決算はすごく良かったが、 アナリストの期待値(コンセンサス)を超えられず、株価が実力値よりも大きく下落したので、1回下がりきったところから、ある程度戻る」といったものである。

この戦略には、無数のパターンがあるため、当ブログで紹介している様々な書籍を読み、様々な戦略を自分で立案できるようになる必要があるだろう。 これが、株式投資は勉強してからやれということになる。

ただし、1つ目と2つ目で、どちらかが重要かといえば、断然1つ目かもしれない。2つ目は、正直、結果がすべて、つまり、将来はよくわからないという部分が残る。ただし、1つ目は、自分の規律のため、自分で決めることができる。

4. 株式トレード戦略はこれだ

こんなことを言われてもわからないという初心者におすすめな書籍は、米国 CNBC テレビでマッドマネーというテレビ番組の司会者を務めるジム・クレーマー氏の投資解説書「ジム・クレーマーの株式投資大作戦」だ。 投資の本と聞くと、ちょっと難しく、株式チャートの解説が大量に載っていて、読みにくそうだが、このジム・クレーマー氏は、テレビとおなじく、書籍でも面白おかしく株を解説してくれる。

ジム・クレーマー氏はこの本で、トレーディングルール=株式トレードを実行するときに自分に課す約束事、10のルールを解説している。

ルール1: トレーディングを長期投資と混同すべからず
まあこれは簡単に言えば、ずっと持ち続けるのではなく適度なタイミングで売れと言っている

ルール2: 最初の損失は最後の損失
これも 損切りを早くしろということである。まあこれは1回 確認して、 トレードがうまくいってなかったとしたら(最初の損失)、その時点で売ってしまえということである(最後の損失)。

ルール3: すでに発生した損失は実現すべし
まあ、これも損切りは早くやった方がいいということだろう。含み損といっても、すでに損している状態なので、含みという言葉に惑わされず、損としてとらえるべきだ、ということである。

ルール4: 欲張って持ちすぎて損失に終わらせるべからず
これは、トレーディングは、始まり(買うこと)と終わり(売ること)があるということで利益確定=売ることをしっかりやろうということである。

ルール5: 「耳寄りな話」には耳を貸すな
これは怪しげな儲け話には耳を貸さずに公開情報(Web上で公開されている情報)だけで、判断ための情報元は十分であるという話である。

ルール6: 売って初めて儲けが実現する
これも利益確定に関することだ。株は含み益の状況だったら何もならずに売らないと儲けにならないということだ。

ルール7: 損失が出ている銘柄に全力を注げ
これは、損失が出ている銘柄を注意深くリサーチして、まあ、売れということと解釈している。

ルール8: すべてのチャンスを取ろうとするな
これも利確関連で、まあ、欲張らずに売れということである。

ルール9: メディアのヘッドラインで売買するな
メディアに煽りにいちいち反応するなということである。

ルール10: 相場に乗るトレーディングに走るな
みんなが買っているから買うというような安易なことはするなということだ。

このルールを見ると、
いわゆる資金管理についてが70%
明確なトレード戦略については30%
という構成になっている。

株式トレードで個人投資家が勝つためには
1. しっかりと株式トレード戦略を持って買い(ノリで買うのではなく、勉強して買う)
2. その株式トレード戦略がワークしなかったらできるだけ早く損切りし、その株式トレード戦略がワークしたら欲張らずに利確する(戦略を立てるときにx%や保有期間と決めておくのもよいだろう)
をやれば、株式トレードで勝てるということになる。

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