多くの記事や書籍などでは、「株式トレード、短期の株の売買は、投機だ。投機はお金を失うだけだ。」と言っている。
俗説ではあるが「株式投資をしている個人投資家の9割の人は実際に儲かってない」と言われている。これだけいろいろな企業が、投資したら儲かる!といことを広告にしてるのにもかかわらず、この説がインターネット上から消し去れないのは、実際に株式トレードで損をしている個人投資家が多いのだろう。
個人投資家は、株式トレードして勝てるのか?この記事では 、個人投資家がどのようにしたら株式トレード(短期売買)で儲かるかを考察していく。
1. 株式トレードすべきでないの論拠: そもそもプロも勝ててないでしょ
株式トレードはするべきではないという結論の一つは「そもそもプロも株式トレードで勝ててない」ということになる。
このような主張の論拠の一つは、多くのアクティブファンドがインデックスファンドにパフォーマンスで負けているという事実である1。
アクティブファンドというのはファンドマネージャーが自己裁量で投資先を決めるもの、インデックスファンドとは、単に市場平均(例えば、S&P 500に連動したファンド)に連動したファンドである。 多くの場合は、インデックスファンドのほうが、アクティブファンドよりもパフォーマンスが良い。例えば、アメリカ大型株で15年間という期間で見た場合、S&P 500に勝っているアクティブファンドの数は僅か12%である。
プロでも、株式市場の平均にかなわないのであれば、個人投資家は、自己裁量で株を売買するのではなく、インデックスファンドを買って寝ていたほうが良いということになる。
2. いやいや株式トレードで勝てるでしょ、簡単に簡単に論破できる:
この論に反論するのは簡単だ。 実際に株式投資で勝っている人は多数いるからだ。
勝っている人の第1のグループはプロである。アクティブファンドを運営してる人、もしくは運営していた人である。これらの人の主張は、自分はインデックス、つまり、市場の平均よりも良いパフォーマンスでファンドを運営していたという主張が多い。 つまり 自分が運営できたんだから 他人も運営できるはずだということになる。
アメリカでもっとも有名な株の指南役ともいえるジム・クレイマーもそこまでインデックスファンドを押していない。これは、彼がヘッジファンドのマネージャーとして、市場を上回るパフォーマンスを出してきた自負からだろう。
インデックスファンドに勝っているファンドがないわけではなく、
勝っている人の第2のグループは、有名な個人投資家である。それらの人がうまくいったんだから、そのような人のやり方をフォローすればできるんじゃないかという主張である。 これらの人は、他人のお金を集めていない、情報商材などを売ってない、つまり、純粋に自己資本の投資だけでなんとかしている人もいる。
この人たちの存在は、株式トレードで勝てるということを物語っている。
3. 株式トレードに勝つために必要なことは2つだけ
この記事を読んでいる人ほぼ100%が、凄腕ファンドマネージャーやカリスマ投資家ではないだろう。つまり、私たちがやってパフォーマンスをうまく出せる可能性は、極めて少ないんではないかと思う。
その一方、株式トレードは面白い。面白い銘柄分析をしたり、いろいろな戦略を立てたりとゲームとしては、非常によくできた面白いゲームで楽しい。休みの日にゲームで時間をつぶすぐらいならば、株式トレードゲームをやったほうが効率的だろう。
このゲームに勝ったら、明日からお金を稼ぐために会社に行く必要はない。おすすめは、人生に影響しないほどの資金量、つまり、例えば、金融資産の2割を最大限と決めて、自分の裁量で運用してみるのが良い。
3.1 厳正なる資金管理
株式トレードで勝てるかどうかはわからない。株は下がるか、上がるかは50:50であり、運の要素も強い。
例えば、自分の資産の2割と決めてしまえば、リスクは限定できる。また、この2割の資産を守るために利益確定や、損切の撤退タイミング等のルールをきっちりと決める必要があるだろう。
例えば、2割(20%)の資産を4分割して、5%づつ全力で使っていけば、損はしないというような管理方法である。
3.2 明確な株式トレード戦略の立案
株式トレード戦略とは、簡単に言えば なぜその銘柄に投資すれば、儲かるのかということを他人に論理立てて説明できることである。
投資戦略にはいろいろなものがあり当サイトでも数多く紹介している。また自分でも開発できる。ただし、失敗しないためにも先人が開発した投資戦略を学ぶことが重要だろう。株式投資の勉強というのはこの投資戦略の勉強のことかもしれない。
1つ目と2つ目で、どちらかが重要かといえば、断然1つ目かもしれない。2つ目は、正直、結果がすべて、つまり、将来はよくわからないという部分が残る。ただし、1つ目は、自分の規律のため、自分で決めることができるからだ。
株式トレードで個人投資家が勝つためには
1. しっかりと株式トレード戦略を持って買い(ノリで買うのではなく、勉強して買う)
2. その株式トレード戦略がワークしなかったらできるだけ早く損切りし、その株式トレード戦略がワークしたら欲張らずに利確する(戦略を立てるときにx%や保有期間と決めておくのもよいだろう)
をやれば、株式トレードで勝てるということになる。