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バリュー株投資(割安株投資)

バリュー株投資は、株価が実際の企業価値よりも低く評価されていると考えられる株式に投資する投資戦略だ。

なぜこのような状態が起こるかというとその企業が人気がないからというシンプルな理由である。具体的には、非常にニッチなセグメントでビジネスを行っているるのでそもそも知る人が少なかったり、部品製造のような最終製品がイメージつきにくい企業であるため価値が過小評価されているなど様々な理由がある。

ただし、このような歪みは、株式で儲けたいというアクティブ投資家の発掘意欲から、何かのきっかけで正当な評価に戻るともいえる。そのタイミングで儲けられるのがバリュー株投資だ。

バリュー株の見つけ方としては、オンライン証券会社などが提供するスクリーニングツールを使うのが一般的だ。スクリーニングツールを使って、PERやPBR、配当利回りなどの数値を条件として検索し候補を出していくという作業を行っていく。有望な企業が見つかれば個別企業のIR資料などを読み込んでいくという作業になる。具体的なスクリーニングツールとしては、マネックス証券の銘柄スカウターなどが有名だ。

PER基準(利益基準)でバリュー株を見つける

割安株を見つけるためにPER(株価収益率)という指標を使う投資戦略だ。PERとは株価が1株当たり純利益の何倍の価値になっているか?ということで、利益と株価の関係性を見たものである。

日本市場ではPERの平均は15倍程度と言われているが、このPERは業種によって平均値が様々であり、実際には同業種他社のPERと比べて株価が低いか高いかを判断している。詳しい投資戦略は、記事:企業分析はPER(株価収益率)から始めよう!で解説しているので参考にしてほしい。

PBR基準(資産基準)でバリュー株を見つける

昨今人気を集めているのがPBR基準だ。PBR(株価純資産倍率)の略で、企業の株価が1株あたりの純資産の何倍にあたるかを示すものだ。前述のPERは企業の産出す利益に注目したが、PBRは企業が持つ資産に注目した指標である。

以前はEPSのほうが注目されていたが、2023年3月に東証がPBRが1倍を割っている企業に対して、改善要求を出したことから、注目度が高まった指標である。尚、PBRが1倍を割っているという意味は「その事業をやめて企業の資産を株主に分けたほうが株主が得する」ということで、そのビジネスの価値が全くないどころかマイナス評価である=企業としての存在意義がないということである。

尚、東証が改善要求を出した、2023年3月時点で日本の上場企業の半分以上でPBRが1倍を割れていた。これは、日本市場は魅力がない企業ばかりが上場して市場という風にも受け取れ、東証が改善要求を出すのも無理もない。

ネットキャッシュ比率でバリュー株を見つける

PERとPBRという2つの人気指標に加えて、最近話題の指標がネットキャッシュ比率だ。これは、企業がたくさんの現金及び現金同等物(キャッシュ)を持っているかを示す指標で、現金及び現金同等物を時価総額で割った比率だ。

このネットキャッシュ比率が高い企業は、現金が有効に使われてない金余り企業ということになり、キャッシュ狙いでの企業買収候補先になったりするため、株価を上げる必要性に迫られる。ただし、ネットキャッシュ比率が高いということはビジネスに投資する余地もないということなので、株価を上げるためには配当性向を上げる、自社株買いを行うなどの株主還元策がメインとなる。

このような理論的な背景だけでなく、日本で最も結果を残したファンドマネージャーである清原達郎氏が著書の中で、銘柄選定でネットキャッシュ比率を重視していることを明らかにしたこともある。

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