アメリカで最も有名な投資家と言えば、日本でも有名なウォーレン・バフェット氏であることは間違いないだろう。 バフェットの次と言えば、ジム・クレイマーの名前が上がるだろう。
ジム・クレイマーは、ヘッジファンドのマネージャーでもあるが、アメリカではCNBC テレビで「マッドマネー」という投資テレビ番組の司会者としてのほうが知られているあろう。日本では無名であるが、アメリカでよーく知られた人物だ。
今回は株式トレードに勝つという視点からジム・クレイマーのトレードルールについて紹介したい。
ジム・クレイマーは本当に有名なのか?
日本ではそこまで知られていないジム・クレイマー氏。だが、Twitterではフォロワー200万人を超える投資業界の超大物インフルエンサーだ。
現在、アメリカで最も話題のファンドマネージャーと言えば、ARK Investのキャシー・ウッド氏。ハイテク集中投資での旗艦ファンドであるファンドアーク・イノベーションETF(ARK Innovation ETF)価値が上がっても下がっても話題になる。このキャシー・ウッド氏とジム・クレイマー氏を過去1年のGoogleトレンドで比べてみると、ジム・クレーマイ氏のほうが検索されている回数は多い。
もちろん、ジム・クレイマー氏は、テレビ番組の司会者をやっているということから、派手な言動で注目を受け、色物としてみられることも多い。ただし、投資の世界で長年生き残ってきたのも事実である。
ジム・クレイマーの10つの投資ルール
ジム・クレイマー氏の歴史的な名著である投資解説書「ジム・クレーマーの株式投資大作戦1」で、トレーディングルール=株式トレードを実行するときに自分に課す約束事、10のルールを解説している。
ルール1: トレーディングを長期投資と混同すべからず
まあこれは簡単に言えば、ずっと持ち続けるのではなく適度なタイミングで売れと言っている
ルール2: 最初の損失は最後の損失
これも 損切りを早くしろということである。まあこれは1回 確認して、 トレードがうまくいってなかったとしたら(最初の損失)、その時点で売ってしまえということである(最後の損失)。
ルール3: すでに発生した損失は実現すべし
まあ、これも損切りは早くやった方がいいということだろう。含み損といっても、すでに損している状態なので、含みという言葉に惑わされず、損としてとらえるべきだ、ということである。
ルール4: 欲張って持ちすぎて損失に終わらせるべからず
これは、トレーディングは、始まり(買うこと)と終わり(売ること)があるということで利益確定=売ることをしっかりやろうということである。
ルール5: 「耳寄りな話」には耳を貸すな
これは怪しげな儲け話には耳を貸さずに公開情報(Web上で公開されている情報)だけで、判断ための情報元は十分であるという話である。
ルール6: 売って初めて儲けが実現する
これも利益確定に関することだ。株は含み益の状況だったら何もならずに売らないと儲けにならないということだ。
ルール7: 損失が出ている銘柄に全力を注げ
これは、損失が出ている銘柄を注意深くリサーチして、まあ、早く売れということと解釈できる。
ルール8: すべてのチャンスを取ろうとするな
これも利確関連で、まあ、欲張らずに売れということである。
ルール9: メディアのヘッドラインで売買するな
メディアに煽りにいちいち反応するなということである。
ルール10: 相場に乗るトレーディングに走るな
みんなが買っているから買うというような安易なことはするなということだ。
株式トレードは、ジム・クレイマーが言っているようにいつ買って、いつ売るかのみが重要である。そして、ジム・クレイマーは、欲張らずにトレードしろと言っている。なかなか、実行が難しいアドバイスだが耳が痛い人も多いだろう。