投資不安

SNSで投資情報を見れば見るほど不安なり疲れる理由

投資を始めてから、SNSを見るたびに不安になる。見すぎて疲れるというのもある。

「投資しない人は一生お金に困る」
「来年から税制が変わる、まだ間に合う、今が最後のチャンス」
「AI銘柄で資産が10倍になった」

このような投稿を目にすると、自分の投資判断が間違っているのではないかと不安になるのは自然なことだ。

しかし結論から言えば、SNSを見て投資が不安になり疲れるのは、あなたの判断力が弱いからではない。SNSの構造そのものが、不安を感じやすくできているのだ。

なぜSNSで投資情報を見ると不安になり、疲れてしまうのか

SNSでは、過激な体験だけが強調されやすい。SNS時代の投資不安の正体は、個人の意志の弱さではなくアルゴリズム設計そのものにある。SNSは「長く滞在させること」を目的に、アクセスがある情報=感情を強く刺激する投稿 - 急騰銘柄、成功体験、煽り文句 - を優先的に表示する。その結果、投資家は常に「乗り遅れている」という錯覚にさらされ、冷静な判断を失いやすくなる。

これには理論的な背景がありFOMOと呼ばれている。

Metaはこの状況を理解している

つまり、現代におけるSNSは「正しい情報」を届ける仕組みではなく「感情が動いた情報」を拡散する仕組みである。

この構造を最も理解している企業の一つがMetaだ。MetaがAIに過剰とも言える投資を続けている理由の1つが、ユーザーの感情をよりAIで正確に予測し、最も反応しやすい情報を最適なタイミングで届けるコンテンツ配信アルゴリズムをより洗練させるためである。

Metaは決算説明では、AIによるコンテンツレコメンドによって、滞在時間が約20%増加したと紹介されている1。つまり、SNS上の投資不安は偶然ではなく、AIアルゴリズムによって「快楽を感じるために増幅されている感情」だと理解する必要がある。

若者へのSNS規制について継続的に議論されていることもうなずける。

SNSは投資判断をする場所ではなく、投資に関する感情的な快楽を得れる場所だと理解しておく必要がある。Instagramに大量の時間を費やすのであれば、Metaの株式研究をしたほうが、ためになるという訳だ。

SNSの投資情報はどう扱うべきか

SNSの投資情報は、基本的に「快楽を感じるために増幅されている感情」つまり、エンターテイメントとして扱うのが正解だ。

FOMO、つまり、不安・焦り・羨望を感じたるのは通常だが、それを売買判断に持ち込むのは一度止めるべきである。

SNSを見て不安になったときの具体的な対処法

SNSで投資不安を感じたときは、次の3つを意識してほしい。

  1. その場で売買しない
  2. 他人の利益報告はエンタメとして流す
  3. 自分の投資ルールを確認する

特に重要なのは、「今動かなくても損ではない」と理解することだ。投資では「乗り遅れた」と感じること自体は、実際の損失ではなく、損失は常に売買によって起こるのである。

まとめ:SNSで感じた投資不安と投資判断を切り離す

SNSを見ると投資が不安になるのは、誰にでも起こる自然な反応だ。大切なのは、その不安をきっかけに衝動的な行動を取らないこと。SNSは参考情報ではなく、感情を動かす装置だと割り切ることで、投資判断は大きく安定する。

また、SNSを使った投資詐欺には気をつけましょう。SNSという空間でAIのアルゴリズムだけでなく人間も参加してより感情を揺さぶる詐欺が行われている。

  1. Instagramフィードで、Meta自身がInstagramのフィードに関して、AIを使ってより適切なコンテンツを提示していると言っている。Zuckerberg: AI increased the time spent on Facebook and Instagram in Q2 | TechCrunchによると、20%ほどユーザーの滞在時間が伸びたとしている。人間の感情がAIのアルゴリズムによって支配されている良い例だ。 ↩︎

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